深圳で実現する中日両国のウインウインの関係を ~後編~ | イノベーション創出のヒント JMA GARAGE

深圳で実現する
中日両国のウインウインの関係を ~後編~

イノベーション特区としてグローバルに存在感を増している深圳市。
深圳市駐日経済貿易代表事務所・主席代表の田常浩氏が、「人民日報 海外版 2020 日本月刊」にてご紹介している総合的な国家科学センター「光明科学城」の話や今後の深圳と日本経済のさらなる発展についての示唆をご紹介します。

深圳の長所を日本のレベル向上に活かす

中国・深圳は「アジアのシリコンバレー」と呼ばれており、近年の中国の経済成長を引っ張る核心的パワーでもあります。現在、ますます多くの日本企業が深圳に注目し、深圳を海外での成長の足がかりとしようとしています。中国市場に進出する日本のベンチャー企業にアドバイスをいただけますか。

田)日本企業が深圳に進出する場合には、まず深圳の産業の特徴を考える必要があります。深圳が40年間で小さな漁村から「アジアのシリコンバレー」へと成長することができたのは、産業の変遷、産業の構造転換と高度化というチャンスをつかんだからであり、日本経済の飛躍のカギもここにあるのではないかと思います。深圳は対外開放を一貫して深化させ。『外相投資法』や『深圳市が外資の規模をさらに拡大利用して外資利用の質を上げることに関する若干の措置』を実施し、積極的に深圳経済特区の外国資本の投資保護条例の立法を推進し、多くの外資企業が深圳で発展するための良質なサービスを提供し続け、サービス効率が最高で、管理が最も規範的で、市場が活力を融資、総合コストが最良なビジネス環境を構築し、深圳を外資企業の成長の第一候補とすべく努力しています。
現在、深圳はすでにハイテク技術、カルチャー・クリエイティブ、先進的物流、金融という四代基幹産業や、新世代情報技術、ハイエンド設備製造、低炭素、バイオ医学、デジタル経済、ニューマテリアル、海洋経済という七大戦略新型産業、そして生命健康、航空宇宙、ロボット、ウエアラブル端末、AI端末という五大未来産業を主軸とした産業構造を形成しています。日本はそれらの分野の中ではロボットや精密機器、医療、海洋などリードしているものもたくさんあります。これらは深圳に対し優位性を持つ産業については、生産移転はもちろん、イノベーションセンター、研究開発センターの設立を歓迎し、用地や人材の確保などについて保証します。
深圳は、中国ひいては世界でも最先端のベンチャー投資地であり、イノベーションやベンチャーの雰囲気に満ちており、ベンチャーキャピタル機関が集まり、市場の変化のスピードも早く、サプライチェーンも整っています。われわれは、日本の中小規模のインベーション・ベンチャー企業が深圳で成長することを推奨しています。深圳には才能を発揮できる大きな舞台があるのです。実際に、日本のスタートアップ企業が深圳に根を下ろす現象も見られます。
深圳では総合的な国家科学センターの建設が加速しています。大規模な科学施設を持つ、世界最高水準の「光明科学城」がまさに「深圳スピード」で進められており、日本の基礎科学研究機関、企業財団の研究開発機構などが深圳に進出し、未来の希望を育むことを心から歓迎いたします。
深圳のデジタル経済の応用や、次世代情報技術は日本よりもやや先行しておりますので、お互いに学び合い交流する視点からも、日本の関係企業が深圳に死者や出先機関を設立し、深圳の長所を学んで日本のレベル向上に役立てることも歓迎します。

歴史的なチャンスをつかむ

今後、深圳と日本経済とのさらなる発展についてはどのような展望をおもちですか。

田)昨年、「深圳による中国の特色ある社会主義先行モデル地区建設への支持に関する中共中央と国務院の意見」が公表され、将来の発展の「5つの戦略的位置付け」(深圳は質の高き発展の高地、法治都市のモデル、都市文明の規範、民生の幸福の測量ポール、持続可能な発展の先鋒となる必要がある)を打ち出しました。発展目標については「2025年までに深圳は経済力と発展の質において世界各都市の前列に並び、研究開発投資、産業革新能力において世界一流となり、文化・ソフトパワーを大幅に高め、公共サービスの水準と生態環境の質に置いて国際的に先進水準に達し、現代化された国際的イノベーション都市となる。2035年までに深圳の質の高い発展は全国の規範となり、都市総合経済競争力において世界をリードし、世界的影響力を持つイノベーション・起業・クリエイティビティ都市となり、中国の社会主義現代化強国建設における都市のモデルケースとなる。今世紀中頃までに深圳はさらに高揚した姿で世界の先進都市の中において屹立し、競争力、イノベーション力、影響力の際立って顕著な世界の模範都市となる」としました。「5つの戦略的位置づけ」と「三つの発展目標」は遠大な目標であり、深圳の明るい未来を象徴しています。日本の皆さんがこの大きな歴史的チャンスをつかみ、さらに深圳での投資を積極y的に拡大し、協力分野を開拓し両地域の経済貿易協力を推進し大きな成果を得られ、ウインウインの関係を実現することを期待いたします。

前編はこちら:深圳で実現する 中日両国のウインウインの関係を ~前編~

田 常浩

田 常浩
深圳市駐日経済貿易代表事務所・主席代表

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