深圳で実現する中日両国のウインウインの関係を ~前編~ | イノベーション創出のヒント JMA GARAGE

深圳で実現する
中日両国のウインウインの関係を ~前編~

イノベーション特区としてグローバルに存在感を増している深圳市。
深圳市駐日経済貿易代表事務所・主席代表の田常浩氏が、「人民日報 海外版 2020 日本月刊」にてご紹介している現在の深圳と今後の目標について前編・後編の2回にわたり紹介します。

1980年に深圳経済特区としてスタートして以来、深圳はいまや中国では上海、北京に次ぐ第3位の経済都市に発展した。世界でも最先端のベンチャー投資地であり、ファーウェイやテンセントといったグローバル企業が本社をおき、アジアのシリコンバレーとも言われている。その深圳では今、総合的な国家科学センター「光明科学城」の建設が進められている。日本資本・日本企業は早くから深圳に進出・投資してきたが、深圳市駐日経経済貿易代表事務所首席代表の田常造氏は、新たな局面を迎えた深圳へのさらなる積極的な進出を提案している。

深圳市政府の日本での窓口

貴代表事務所の中日両国間における役割、そして主な業務内容についてお話いただけますか。

田)深圳市駐日経済貿易代表事務所は2005年1月に設立し、深圳市政府の日本での窓口として、深圳と日本間の経済貿易交流・提携の促進と強化を目的としています。主な業務は以下の通りです。深圳市政府や市商務局の指示による、「走出去」(深圳企業の海外への進出支援)、「引進来」(日本企業の深圳への呼びこみ)、と「人材交流」の業務を担当、科学技術、教育、観光、文化、華僑事務などの各分野における交流事業開催の協力をする。日本企業や経済団体、関係機関に対して深圳の投資環境やビジネスチャンス及び関連法律法規を積極的にPRする。日本企業や投資家にアプローチし、日本政府、投資期間、仲介機関、経済団体、グローバル企業と積極的に密な協力関係を構築し、深圳に関する情報と関連サービスを提要する。日本企業、日経団体の深圳の現地調査、プロジェクトの相談などのビジネス活動を支援し、深圳に進出する経済貿易活動をサポートすることを図る。日本とその周辺地域での深圳との経済貿易交流イベントの開催を協力することです。

田代表は来日して間もないとのことですが、日本人と日本企業に対する印象はいかがでしょうか。

田)日本に対する印象ですが、日本に来たことがある中国人と同じ考えだと思います。経済が発達し、自然環境が美しく、国民の資質は高く、社会の治安が良く、さすがアジアで最も発展した国です。そのほか、印象部回転が4つあります。一つは都市と地方の差、地域の差が小さいことで、農村のインフラ、公共サービスも整備されており、列島の4つの地域の経済・社会レベルは近いです。二つ目は人と自然の調和・強制という発展理念がうまく実現されていること。三つめは、高齢化が深刻であり、働いている高齢者が多いこと。四つ目は日本では中国ほどデジタル経済が普及していないことです。
日本人は対応が礼儀正しく、サービスのレベルも高く、仕事についても向上心を持ち、規則もきちんと守ります。現代と伝統が融合し、保守と解放の思想が共存しています。
深圳企業は、日本企業の品質に対する限りない追及、従業員のイノベーション奨励、管理の規範化などの分野に学ぶべきです。一方、日本企業は意思決定の迅速化、経営陣の高齢化などの点で改善の余地があるのではないかと思います。

イノベーション分野でのウインウイン交流

深圳の「イノベーションシティー」という名は世界に知れ渡っていますが、日本は今後イノベーションの分野でどのように中国と協力していくべきだと思われますか。

田)中日両国のイノベーションの分野における協力は迅速に発展しており、規模も拡大し続けていますし、多様化、多チャンネルとなり、官民協働を形成しています。これは中日友好関係の重要な一部分となっています。日本はアジアで最も発展した国家として、科学技術の革新、人材の確保、知識の積み重ねであるゆえの優位性を持っています。中国はここ20年間急速に発展し、一部の分野ではフロントランナーとなっています。中日両国のイノベーション分野における協力は単なる強者と弱者による協力ではなく、誰かに頼む協力でもなく、本当のウインウイン交流の協力なのです。例えば、デジタル経済、AI、新エネルギー自動車、水素エネルギーと燃料電池、環境保護と持続可能な発展、重大疾病の予防治療、高齢化社会に対する挑戦、IOTなどの分野です。日本は早くから深圳に投資した国の一つであり、日本資本の深圳における投資の領域は広く、規模も大きく、技術含有量も高く、深圳の経済成長の中で模範的な牽引機能を発揮しています。日本企業が、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオベイエリア)と中国の特色ある社会主義の先行モデル地域の発展チャンスをしっかりつかみ、深圳の産業政策をよく理解し、科学技術イノベーションを強化し、人材、教育などの分野で交流、協力を進め、最先端技術分野の研究開発イノベーションプロジェクトを積極的に展開してくことを希望します。~後編へ続く~

田 常浩

田 常浩
深圳市駐日経済貿易代表事務所・主席代表

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